つゆこです。
みなさんは赤ちゃんにベビーパウダー使っていますか?
私は使ってました。
自分自身が子供のころによく使ってもらっていた記憶もあるし、おむつかぶれも防げるからと、お風呂あがりに生後半年の息子に何気なく…。
しかしネットで「ベビーパウダー」と検索すると、
2番目に「ベビーパウダー 危険」が候補で出てきます。
ベビーパウダーについて調べていくと、ベビーパウダーは安全と言い切れない、と思いました。
❶ パウダーを口や鼻から吸い込むと危険
❷ 使い方次第では汗腺にふたをしてしまう
❸タルクにアスベストが含まれている可能性
❹タルク自体に発がん性があるかもしれない
ひとつひとつ解説していきます
ベビーパウダーとは
ベビーパウダーとは、あせもやおむつかぶれを予防するために肌に塗る粉末。
エアコンがない頃の夏、赤ちゃんにとってあせもが大敵だったため、人々は「さまざまな粉」をあせも治療として使っていました。
それがベビーパウダーの始まりでした。
1906年にシッカロールが誕生して以降、お風呂上がりの赤ちゃんにポンポンする習慣ができたそうです。
ベビーパウダーは、江戸時代から始まったとな
ふむ。むかしの庶民の生活の知恵から生まれたんだね
ベビーパウダーの成分
ベビーパウダーの主成分は主に2つです。
コーンスターチ
とうもろこしから作られたデンプン。
料理でも、揚げ衣や焼き菓子をつくるときに使われるので聞き覚えの多い方も多いかも。
水を含むと膨れ、高い吸水性をもっています。
この吸水性で、お肌の余分な水分や油を吸い取ってくれる効果があります。
滑石(タルク)などの鉱物
最も柔らかい鉱石のひとつ。
お肌の水分バランスを整えてくれ、お肌をサラサラにしてくれる効果があります
ファンデーションなどにも使われています。
また、タルクは肌荒れ防止効果があることも認められています。
ベビーパウダーは、このどちらともかどちらか一方を使用していることが多いです。
商品によって異なるので、購入する時は成分表記を見てみましょう。
大人にも魅力的な効果!
ベビーパウダーが危険といわれる理由
古くから使われている効果的なベビーパウダーが、一体なぜ危険といわれているのでしょうか。
❶パウダーを口や鼻から吸い込むと危険
赤ちゃんが、ベビーパウダーを吸い込むと気道や粘膜に付着して何かしらの影響があるかもしれない、とされています。
引き起こされる症状には、咳、息切れ、胸痛、喘鳴などが挙げられます。
また、吸い込むパウダーの量が大量になると、窒息のリスクもあります。
ベビーパウダーがこどもの顔にかかり、窒息した事例も実際にあるみたいです。
私が実際に意識してたリスクはこれくらいでした…(反省)
❷使い方次第では汗腺にふたをしてしまう
つける量が多すぎると、汗腺にふたをしてしまい、かえってあせもができてしまいます。
また、濡れた肌に使用するのもNG。
ベビーパウダーが水分を含んで固まってしまい、これまた汗腺をふさいでしまいます。
バスタオルでよく拭いて、乾いた肌に、うっすら白くなる程度につけるようにしましょう。
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❸ タルクにアスベストが含まれている可能性
タルクは、耐熱性・化学的安定性が優れています。
そのため、製紙・プラスチック・ゴム・塗料・セラミックスなど、かなり広い分野で使われています。
2019年10月18日、米国にてジョンソン・エンド・ジョンソンは自社のベビーパウダー3万3000個の自主回収を行いました。
米国食品医薬品局(FDA)の調査で、発がん性物質であるアスベストが微量ふくまれていることが分かったためです。
日経ビジネスより
米国食品医薬品局(FDA)は日本でいう厚生労働省!
さらに、このベビーパウダーのタルクに含まれるアスベストが原因で、がんを患ったとされる1万人以上の人たちが同社を訴訟を起こしています。(中皮腫と卵巣がん)
ジョンソン・エンド・ジョンソンはすべての裁判で「製品とがんの発病には一切関連性がない」として上訴しています。
2020年5月からは、ジョンソン・エンド・ジョンソンのベビーパウダーは米国(アメリカとカナダ)にて販売中止となりました。
その理由は「北米での需要の減少」とのこと。
米国で知らない間に、自主回収、訴訟、販売中止と結構ハードな問題が起こっていたとは。
そんなジョンソン・エンド・ジョンソンのベビーパウダーですが、日本では普通にドラッグストアで売られています。
意外とみんな知らない事実かも
日本の対応としては、
「今回の(販売停止)決定は、北米での製品に対する消費者様の需要の減少に対応するものです。 日本では、消費者様はタルクベースのジョンソンベビーパウダーを、ご家族の日々のお手入れに使用されており、製品の需要が非常に大きいため販売を継続します」
Jcastニュース
「ジョンソン&ジョンソンは、タルクベースのジョンソンベビーパウダーの安全性に確固たる自信をもっており、また、世界中の医療専門家による何十年もの科学的研究により製品の安全性が確認されております。 ジョンソン&ジョンソンは、今後もジョンソンベビーブランドの発展と向上に努めて参ります」
Jcastニュース
と、米国での販売中止はあくまで需要の減少によるもので、安全性に関しては大丈夫とのことでした。
しかし、アスベストが含まれているかの分析も信用できないため、日本のベビーパウダーにもアスベストを含むタルクが使用されている可能性があると書かれた記事もあり、絶対的に安心して使えない、と私は感じました。(下記のブログ記事参照)
❹ タルク自体に発がん性があるかもしれない
上では、タルクに含まれるアスベストの危険性についてかきましたが、タルク自体も危険だと言う人もいます。
タルクはアスベストと構造がそっくり。
ジョンソン・エンド・ジョンソンを訴訟した人達の中には、タルクが原因で卵巣がんになったとい女性が数千人いるそうです。1980年代ごろ、女性はベビーパウダーを下着やデリケートゾーンに使用していたようです。
実際に、がんになった女性の卵巣にタルクの粒子がつまっていたとも言われています。
さすがに怖すぎる…
また、昔は手術をする時、手袋をスムーズにはめるためにタルクのパウダーが使用されていたけど、手術を受けた患者さんに肉芽腫性腹膜炎が増え、使用されなくなったという事実も。
手術室で看護師したこともある私にとってリアルな情報でした。
ここまでくると、さすがに私今後タルク使えない。笑
ただし、2年間タルクを吸引したラットの発がん性の増加はなかったという報告もあり(日本タルク株式会社)、安全性が認められているから、いまも日本で幅広く使われているのが現状です。
タルクフリーのベビーパウダー
タルクが使われていないベビーパウダーを紹介します。
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まとめ
どうでしたか?
「ベビーパウダーは危険」といわれても、こりゃ仕方ねぇ!ですね。
私自身、何も知らずにベビーパウダーを使っていたのでちょっと反省しています。
日本で販売されているから安心・安全だろう!と安易に過信もよくないなと感じました。
もちろん日本で販売されているものは、厚生労働省も安全といってるものなんだけど…
100%なんてこの世にないと思う派な私でした。
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